発酵食品は健康食

発酵食品はいろいろな健康パワーを秘めています。
先人もその効用に気づき、営々とその知恵を伝えてきたのでしょう。
飽食になるにつれて蝕まれる健康。発酵食品が今、再評価を受けています。甘酒
俳句をやられる方はご存じだと思いますが、「甘酒」は夏の季語だそうです。私たちは、「かまくら」の中で飲むあつあつの「あまえっこ(甘酒)」を思い浮かべますが、江戸時代は夏バテ防止の栄養ドリンクとして真夏に飲まれていたといいます。
甘酒にはビタミンB1 、ビタミンB2、ビタミンB6、パントテン酸など、すべての天然型吸収ビタミン群、そして大量のブドウ糖が含まれています。甘酒はブドウ糖とビタミン類をたっぷり含んだ健康飲料です。
漬物
バラエティーに富んだ数々の漬物は食事時はもちろん、お茶受けにも欠かさず登場します。
その家の味は母から娘へ、姑から嫁へ受け継がれてきた正に秋田の食文化といえます。
食物繊維は乳酸菌と協力して悪玉菌を吸着し腸内を整えます。塩分過多には注意!!
納豆
母なる大豆から生まれた味噌と納豆。それぞれに勝れた健康食ですが、このふたつががっぷり四つに組んだ冬の定番「納豆汁」。すり鉢ですった納豆と、里芋、きのこ、わらび、さく、などの野菜・山菜に豆腐や油揚げなどを入れた具だくさんの味噌汁です。味噌にはイソフラボンの他、各種ビタミン・ミネラルが豊富。日本人の長寿の源!ナットウキナーゼが血栓を溶かし、血圧の抑制・動脈硬化も予防。

 むか〜しむかし、今の秋田県横手市で「後三年の役」とよばれた激しい戦いがあったそうな。戦いの最中陸奥(むつ)の国の大将源義家が、地元の農民に豆を煮させ兵糧として供出させたそうな。何日かするとその煮豆がこうばしい香りをただよわせ、糸を引くようになったそうな。驚いた義家が食べてみたところ、これが意外にうまかったんだと。それから農民も自分たちで作って食べるようになったんだと。
こうした偶然から納豆ができ、全国に広がったと言われているそうな。
めでたし めでたし

魚醤
魚介類を原料として造った醤油が魚醤です。魚醤は、魚の内臓や肉に含まれている酵素で、魚自身の動物性タンパク質などが分解されることにより造られます。この時、魚が腐敗するのを防ぐために塩を一緒に漬け込みます。分解されたタンパク質はグルタミン酸をはじめとするアミノ酸や、ペプチドといった物質になります。うま味のもとであるグルタミン酸を多く含む魚醤は少量でも非常にうま味を感じさせる調味料なのです。
日本ではしょっつる(秋田)いしる(石川)が有名。ナンプラー(タイ)ニョクマム(ベトナム)も食欲増進に効果!