発酵通信(よこて発酵文化研究所ブログ)

「発酵フォーラム」開催

3月17日(日)、かまくら館を会場に「発酵フォーラム」が開催されました。

はじめに横手市長よりごあいさつを頂きました。

髙橋大市長のあいさつ

続いて当研究所の多賀糸所長より開会のあいさつがありました。

あいさつする多賀糸会長

【第一部】 講演会
演題「寿命を決める子供の頃の食習慣」
講師:株式会社 秋田今野商店 代表取締役社長 今野宏 氏

講演される今野社長

初めは免疫についてのお話から始まり、体内の臓器の役目や働きなど多岐に亘りました。

免疫力について

一般に、免疫というと外的から身を守るためと思われているが、それ以外にも元の状態に戻すという大事な働きを持っている。

・人体には60兆もの細胞があり、その約1%、約6000億が日々生まれ変わっている。新しい細胞が生まれ変わるのに約一週間かかる。
・人間に寿命があるのと同様に臓器にも寿命がある。
・3000~5000の細胞が変異し、がんの元になるものもある。
・人体で最も最初にできる器官は腸である。

・免疫を司る胸腺という器官が、免疫の学校などと言われ、どのようなウイルスを攻撃するかなどの指令が飛ぶ。
・アメリカでは乳がんの発生率が日本の数倍多い。欧米ではこれらについて国を挙げて調査している。今のところ、大豆が関係していて、ただ大豆を食べるだけでなく、大豆を発酵させたものが良いらしい、というところまで分かっている。

・人間の体には100兆個もの腸内細菌がある。そのうち、良い菌は2割、悪い菌は1割、何もしない菌(日和見菌)は7割、と言われる。

・脳と腸には直通電話のようなものがある。セロトニン、ドーパミンなどは腸で作られ、脳に送られる。

腸内細菌を活性化する食べ物として「まごはやさしい(な又は、よ又は、こ)」を教えて頂きました。
ま=まめ
ご=ごま
は(わ)=わかめ
や=やさい
さ=さかな
し=しいたけ等のきのこ類
い=いも
な=なっとう
よ=ヨーグルト
こ=こうじ

などなど、菌に関するとても興味深いお話を聞くことができました。

【第二部】
横手の食材を使ったアイデアレシピコンテスト表彰式

横手市では、横手の農産物を活用したアイデアレシピを市内の小中学校を対象に募集しました。
その結果、197品ものたくさんの応募をいただきました。
審査の結果、最優秀賞 1名、優秀賞 9名の方が受賞されました。

受賞されたみなさん
受賞した皆さんで一枚

他にもこだわり味噌の試食会

味噌汁の試飲コーナー

あめこうじを使用した甘酒の試飲コーナー

甘酒の試飲コーナー